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歯と全身の健康について

最近の研究で、お口の状態と全身の健康には密接な関係があることが分かってきました。特に歯周病は糖尿病との深い関係が指摘されています。たとえば、糖尿病の人には歯周病になっている人が多く、また歯周病が治りにくいという医学的な報告があります。
その他にも心臓病や肺炎、低体重児出産や骨粗しょう症などとの関連も指摘されています。これはどういうことなのでしょうか? 今、考えられるのは、歯周病菌と戦う為に生れてきた抗体が血液を介して全身に影響を及ぼしている可能性です。
進行した歯周病病巣からは免疫反応により炎症性サイトカインと呼ばれるタンパク質が産出されます。これが毛細血管を伝って血中に入ると、インスリン抗体性が増し糖尿病の症状が進行します。逆に、歯周病を治療して口の中の状態が良くなると、インスリン作用を阻害する物質が少なくなるので、糖尿病の症状が良くなります。
また、肺炎や気管支炎などの呼吸器系の病気は直接的に口腔内の細菌が悪影響を及ぼしていると考えられます。特に寝たきりの高齢者などに多い誤飲性肺炎は、口腔内の細菌が大きく関わっていると言われています。
細菌や抗体だけでなく、歯が悪くなって噛むことができなくなると認知症を発症するリスクが1.9倍に増えることも分かっています。逆にガムを噛んだ後に記憶を確かめるテストをすると噛んだ後のほうが正解率が15%アップするという研究結果も出ています。
いずれにしても、お口の健康は全身や顎の健康と密接な関係があると言えるでしょう。健康なお口にはまずはプラークコントロール、そして検診などで病変をいち早く見つけることが大切です。 一緒に健康なお口と健康な身体を実現しましょう。



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